5000系の5扉運用が終了します
京阪三ツ五郎こと、5000系多扉車。すでにホームドア対応で引退が仄めかされている同車ですが、一足早く、2021年1月のダイヤ変更で5扉運用を終えるとのことです。(2021.1.1写真一部更新)
残念ながら、何度も利用していたにも関わらず5扉運用時の写真を全然撮影していなかったことが悔やまれますが、12/20にイベントで座席の昇降の様子を間近で見られるようです。
▲鉄道プレス様より
▲社畜ゲートウェイ様より
コロナ禍の関東勢として、参加がかないませんが、本当に最後の貴重な機会になると思います。
5000系の、ぜひ楽しんでほしいポイント
30年近く京阪電車を利用してきた管理者的に、今でも楽しめる、5000系のちょっと通なポイントを2つご紹介します。あとわずかですが、5000系を利用する機会があれば、ぜひご覧になってください。
1、ステンレスとアルミの違いを楽しむ
京阪5000系のラッシュ用ドアは、上半分が無塗装なのが有名ですが、実は「アルミ製」と「ステンレス製」が存在するのです。
初期に製造された1~4編成まではアルミ、5~7編成がステンレスで登場したのですが、その後の部分的なドア交換や、有名な事故による代替製造などを経て、複雑に入り混じっています。金属の質感の差異を間近で楽しめます。よく見ると、窓の大きさ、丸みも違いますね。5000系に乗る機会があれば、どっちのドアかぜひ見てみてください。
2、京阪で一番狭い?一番広い??
こちらをご覧ください。見てください、この「狭いフリースペース」を。でも、ちゃんとプラスチック製のプレート(とシールw)が貼られています。5000系の車いすスペースは先頭車・中間車とも、この狭さなのが特徴のひとつです。
ところで5000系は、運転台後ろに座席がありません。関東ではお馴染みのスタイルですが、京阪本線では唯一の仕様なのです。
…そしてもう1つ、5000系にしか見られない仕様が、あるのです。それがこちら。
他鉄道に慣れた方々であればものすごく普通の車いすスペースに見えると思いますが、京阪電車民としては圧倒的に違和感のある車いすスペース。
そもそも京阪電車は、車端部の長さが大きく、2600系の一部を除き、原則として窓は2連以上で構成され、たとえ車いすスペースがあっても必ず座席がセットになっています。この1連しかない側窓に、座席のない車いすスペースという組み合わせは、本線系統だと5000系、しかも初期車の一部にしか存在しないはずです。(ほかにあればご指摘を…)
ただそれだけなのに、やたらと広く見えてしまうのが不思議です。ちなみにこの場所は、更新工事時に先頭車を改造して生まれたスペースで、運転台時代のままの大きさの窓が妻面にあります。これも違和感の正体の一つですね。
おわりに
車いすスペースですら特殊な存在。5扉という仕様が生み出した様々な相違点や面白さを、一部ご紹介しました。他にも、跳ね上げ式の吊革、他形式よりも横幅の狭いドア、旧3000系を彷彿とさせるブレーキ緩解音など、マニアックな楽しみどころが盛りだくさんな車両です。ぜひ、お近くの方は5000系の魅力をお楽しみいただければと思います。
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