車内デザインリニューアル車とは?
2015年、まだOsaka Metroが大阪市営地下鉄だったころ。平成時代に製造された車両に対して、更新工事を順次実施していましたが、より楽しめる車両とするため、各線ごとに異なるデザインを採用することが発表されたものです。
今回はこのプロジェクトで登場した各線ごとのリニューアルデザイン車内をコレクションしました!各線の特色を取り入れたデザインをぜひご覧ください。
車内デザインコレクション Interior Collection
御堂筋線21系



御堂筋線向けのリニューアルデザインは3種類が存在します。当初は御堂筋線をイメージした赤い床や、イチョウ柄のドアなどが特徴のデザインが採用されましたが、割と濃い味付けのデザインだったためか、2代目として少しドアの緑色がやさしくなった車内が登場。しかし赤い床のインパクトは変わらず、3代目としてまったく異なるデザインが誕生。木目と石色の床、ストライプ柄など上品なデザインが最終的に採用されています。
谷町線22系

こちらは22系。採用例はそれほど多くありません。紫色の床が谷町線らしさを強調しています。こちらもドアのデザインが特徴的で、天神祭を想起させる花火柄が描かれています。貫通路のドアが黒いので締まった印象になりました。
四つ橋線23系

さわやかな水色系のデザインが採用されていますが、これは路線カラーの青色にちなんだもの。そして四角形のプラス型の模様が袖仕切りやドアにみられますが、これは「四ツ橋」をあらわしたもののようです。新20系列でもっとも編成数が多いため、このリニューアル車を見かける機会は多い印象です。
中央線24系 → 谷町線22系50番台

まさかの転属によりコンセプトが崩れてしまいましたが、こちらは元中央線の24系に対してリニューアルを施された車両です。中央線の路線カラーである緑色の床のほか、ドアをよく見てみると魚柄の模様がみられます。海遊館や海をイメージしたものでしょうか?よくみると魚は路線図をかたどっていて非常に面白いです。
千日前線25系

あれ?
…そうなんです。千日前線はワンマン化の関係で一足先にリニューアルを進められた結果、このプロジェクトが開始されるより前に更新工事が完了したため、路線オリジナルデザイン化の対象外となってしまいました。最も車両ごとの変化のない路線となっています。
堺筋線66系


御堂筋線21系同様、2種類のデザインが存在します。初代のリニューアル車は動物園から着想されたデザインとなっており、インパクトのあるヒョウ柄のドアがとにかく目を引きます。他は変化が少なそうに見えますが、実は探してみるとところどころに動物がいたりします。2018年からは今宮戎をモチーフにしたデザインに変更され、鯛などの縁起物が床やドアに描かれました。リニューアル車では唯一、座席モケットもオリジナルデザイン化されている事例です。
長堀鶴見緑地線70系

ミニ地下鉄の70系では「桜」がテーマのデザインが取り入れられています。床は桜色になり、ドアや袖仕切りにも桜柄が、また同系では吊革も薄いピンク色のものが採用されたのが目に留まります。当初からの路線カラーを考慮しない配色が採用されたのも特徴で、むしろ逆に車体色にピンク色を配した経緯があります。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
もとはどの路線に乗っても内装は同じような電車がやってきていましたが、このプロジェクトを通じて乗り換えの楽しみも生まれました。座席モケットなど共通ポイントも多いですが、配色だけでもイメチェンできる好例です。(千日前線にも欲しいですが…)
タイミングの関係でリニューアル時にデザインが変更されていない編成もあるため、出会えるかどうかは運次第。Osaka Metro乗車時にはぜひ何が来るか楽しみにしてください♪
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