はじめに
昨日に引き続き年末特集ということで、いつもよりちょっとだけ多めに、車内写真をご紹介したいと思います。取り上げる車両は、京阪2200系の2226編成です。
前回は車内全景、座席、妻面周りを中心にご紹介しましたので、本日はドアや天井周りなどを中心に第2弾としてご紹介します。前回と合わせて、昭和の雰囲気を色濃く残す名車の内装をお楽しみください。
車内デザイン紹介
Photo Gallery
まずはドアです。この世代はドアエンジンが上部へ移設され動きが滑らかになりました。その分ドア横のスペース確保にもつながっています。一方で鴨居部分がとても大きなパーツになっています。鴨居、ドアとも半分化粧板、半分塗装品という構成となっており風合いに色の差を見ることができます。
普段はご紹介していないカーテン、ブラインドのご紹介です。なんとフリーストップカーテンが採用されています。元々濃い緑色でしたが、近年明るいグレーの生地へ変更が進められました。同編成ではなんと2種類のカーテンが混在しており、異なるデザインを楽しむことができます。
2種類の非常用設備です。扉が塗装品でとても味があります。かつては非常通報装置部分には「ベルスイッチ」と書かれていましたが、現在はシールで改められます。またドアコックは枠塗装がグレーに変更されています。
窓上の設備のご紹介です。吊革はオーソドックスな丸い輪のタイプがレール方向に向いており、優先座席は近年プラカバーがピンク色系に変更されて差別化されました。荷棚は更新工事を経て金属網となっています。方向幕装置は当初種別・行先が一体になったものが使用されており、これは1900系、2200系、3000系などに見られましたが、後年種別と行先が湧かれたタイプになりました。車内からも覗き窓が2つあいているのがわかります。
天井周りです。やや黄身がかったベージュ色の化粧板でまとめられており、2200系は私鉄としては割と早い、1974年から冷房化改造が実施されて、ラインデリアとグリルファンの組み合わせが展開されています。この京阪の社章が刻まれたグリルファンは同時期の京阪電車の象徴でもあります。関西私鉄よろしく蛍光灯はカバーがかぶせられています。また2200系には社章が刻まれた丸型スピーカーが残っているのも特徴です。
最後に普段ご紹介することのない床面です。潔い緑色1色となっており、点検ふたなどはアルミ無塗装品が採用されています。ドア付近には滑り止め加工が施されています。
終わりに
2日間にわたって紹介してきた2200系の車内、いかがでしたでしょうか?復刻塗装編成が出てきたこともあり、余命が長くないことも容易く想像できる車齢となってきました。登場時の雰囲気を今に伝える貴重な車両、2200系。編成ごとの細部差も沼ですので、ぜひ乗車機会があればじっくり観察してみてください!
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関連項目
その他
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