過去最高ボリュームでお届けします
東京と千葉を結ぶ私鉄、京成電鉄。成田空港へのアクセスでも有名で、都営地下鉄や北総鉄道との乗り入れも行っています。また2025年には新京成電鉄が合併され、さらにネットワークを拡大しています。
今回は京成電鉄の車内を、合併された新京成の車両も含めて一挙集めました。さらにはsosekiの取材歴があった引退済みの車両もピックアップ。過去最高ボリュームでお届けです。登場年代の古いものから順にご覧ください!
車内デザインコレクション Interior Collection
3300形…1968年登場、2015年引退

まずは3300形。普通鋼製の車両で、2015年まで活躍しました。昔の形成はクリーム色の化粧板に赤いシート、緑色の床が標準カラーでした。貫通路は一部にドアがつきます。
3500形…1972年登場、現役


ステンレスボディを採用した通勤型車両として登場したのが3500形です。前期車はセミステンレス、後期車はオールステンレスで製造されています。前期車はリニューアル工事を受けて車内が白色系になり、座席は紫色のモケットになりました。廃車も進んでいますがいまのところ現役です。
8000形…1978年登場、2021年引退

新京成電鉄で人生を全うした車両です。パンダのような非貫通スタイルの前面が特徴でした。車内は赤色系のシートが並び、更新時期によってクリーム色の化粧板、ベージュ色の化粧板の車両がありました。貫通路は一部にのみ両開き式のドアが用意されています。新塗装化された編成もありましたが2021年に引退となりました。
3600形…1982年登場、現役

3500形をベースに一部近代化が実施された車両です。貫通路が狭幅になり、側窓が1枚ガラスになって近代的になりましたが、内装についてはこの形式までクリーム色の壁、赤いシート、緑の床というカラーリングが採用されました。袖仕切りがシンプルなパイプで製造されたのも京成電鉄としては最後の形式です。
8800形…1986年登場、現役


元、新京成。関東の1500V私鉄としては初めてVVVFインバータ制御装置を搭載して登場した車両で、内外装とも近代的なデザインが採用されました。車内についてはベージュ系で明るい内装になり、窓が1枚ガラス化、袖仕切りのパイプ形状の変更などが実施されています。また新京成の新しいCI導入後にリニューアルを受け、ピンクをアクセントにした近代的な内装に生まれ変わりました。ドア上のLCDディスプレイは2種類存在します。
AE100形…1990年登場、2016年引退

新しいスカイライナー用車両として1990年に登場したのがAE100形です。青色系でまとめられた車内は当初ベージュ系の内装でした。リクライニングシートが並び、大きな窓と落ち着きのある空間を両立しています。妻面にはLED式の車内案内装置が設置されました。スカイアクセス線開業と新AE形の増備に伴い、比較的早い段階で引退となりました。
3700形…1991年登場、現役



1991年に北総7300形とともに登場した車両で、軽量ステンレスボディに現行カラーをまとって製造されました。VVVFインバータ制御を採用しています。内装は板タイプの袖仕切りが採用され、化粧板は白色系で非常に明るい印象になりました。更新工事が実施され、初期の更新車は床色の変更程度ですが更新途中から袖仕切りの大型化が実施されています。後期車は登場当初から大型袖仕切り、妻窓廃止スタイルで製造されています。
3400形…1993年登場、現役

残り1編成が残っている希少な車両。3700形とデザインを共通化しつつ車体は鋼製で、足回りは旧AE形のものが流用されたため直流モーター車となっています。内装についても3700形と共通ですが、更新工事が実施されていないため、バケットシート化されず床も茶色系ツートンとなっています。
8900形…1993年登場、現役

新京成線向けに導入された初のステンレス車両が8900形です。内装については3700形に準じた白色系の化粧板にえんじ色のシートを採用していますが、妻窓は廃止され貫通路の窓が下方に拡大されました。側窓が非常にユニークな配置を採用しています。プチリニューアルが実施され、ドアの変更やLCDディスプレイの追加などが実施されています。
3000形…2003年登場、現役


2003年から製造された車両で、IGBT素子のVVVF制御や日車式ブロック工法の採用などが目新しいポイントです。側窓は2連ですが大きさが異なるタイプになりました。車内は片持ち式のバケットシートでモケットは紫色、優先席は青色です。袖仕切りは3700形後期車に続き大型化されています。当初LED式の車内案内装置でしたが後年LCDディスプレイが設置されています。また50番台はスカイアクセス線向けに製造され、当時は青色モケットでしたが、一般車に転用され、床や妻面だけ青色で残っています。
N800形…2005年登場、現役


京成3000形と共通仕様で製造されたのが新京成N800形です。基本的な仕様は京成3000形と同一ですが、カラースキームに一部異なる仕様が見られます。シートは新京成オリジナルの赤色系のモケットが踏襲されました。また最終1編成は新CI導入後に増備されたため、全体的にピンク色系の内装に変更され8800形リニューアル車に合わせられており、袖仕切りの形状やドア上の仕様なども変化しています。
AE形…2010年登場、現役

成田スカイアクセス線の開業で160km/h運転が開始されるのに伴い新造された特急車で、初代スカイライナーとおなじAE形を名乗っています。内装は非常にクールで洗練されたデザインとなっており、グレーに青の枕カバーが設置されたリクライニングシートがスマートです。天井は円形を帯びたデザインで、妻面には大きなLCDディスプレイが設置されています。また荷物置き場も大きなものが整備されました。
3100形…2019年登場、現役

3000形に続いて2019年に登場した日車式ブロック工法採用車両です。成田スカイアクセス線向けに登場し、車内は新しいカラーリングとなるオレンジ色が採用されました。シートに特徴があり、ハイバックタイプのロングシートで花柄があしらわれ、大型荷物を置けるよう座席の一部が折り畳み式になっています。袖仕切りはガラスを採用し、貫通路も流行の全面ガラスです。また客用ドアが化粧板仕上げになったのも目新しい点です。
80000形…2019年登場、現役

京成3100形と同一設計で製造されたのが80000形です。基本的な設計は同一ですが、カラースキームは新京成のCIが取り入れられ、ピンクとグレーのシート、赤色系の床になっています。3100形同様ハイバックシートですが、空港輸送などではないため折り畳みシートの設置は見送られました。ドア上にはLCDディスプレイが2連と、防犯カメラもあります。
3200形…2025年登場、現役

貫通型の前面スタイルを採用してフレキシブルな運用に対応する車両です。3100形をベースに製造されており、基本的な構造は同一ですが、青色系の内装に変更されています。座席はハイバック構造を継承せず一般的な高さのロングシートになりました。床は紺色で3100形同様ドット柄が入っています。
終わりに
大ボリュームでお届けしましたがいかがでしたでしょうか?大きく京成のスタイル、新京成のスタイルがあり、比較的登場時の姿を現在までとどめています。また関東圏の他社に比べて廃車のペースが遅いため、昭和生まれの直流モーター車もいまだ活躍している点も面白いところです。
その他
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