お待たせしました、第2回です
約18万人もの利用客がいる大阪を代表する地下鉄駅のひとつ、本町駅。前回の記事では御堂筋線改札内で見かけた壁面タイルをご紹介しました。
今回は「中央線の改札内で見つけた壁面」です。
ご存知のとおり、中央線のイメージカラーは「グリーン」です。最近は緑色面積の少ない車両ばかりを見かけますが…。今回の記事ではそんな緑色分たっぷりです。ぱっと見は同じようで、よく見ると異なるタイルの趣をお楽しみくださいませ。
本町駅壁面Collection~中央線改札内編~
もっとも多くみられる「緑色のタイル」
こちらが中央線エリアでもっともポピュラーな「緑色タイル」です。かなり渋い緑色で、濃淡が不規則に織り交ぜられています。経年劣化が見られるので種類の数は把握できませんが、バリエーション豊富なのが分かります。
先述の通りタイルは劣化します。貼られた時期の差異であったり、工事やメンテナンスの影響もあって、上記写真のように「差が明確な境目」が各所に見られます。こちらは床タイルにもデザインの差があります。おそらく、右が新しいのでしょうか。目地の白さと太さだけで印象がかなり変わります。
そしてホームに降りると、階段の一部にこのような非常に艶の多い、色の濃いタイルが用いられている箇所があります。(全部ではないのが面白いところ)電気が映るほどの艶があり、緑色の濃さも相当暗い色合いとなっているので、かなりレトロな印象に仕上がっています。
一方、同じホームでも、おそらく当初から使用されているものと思われる部分はかなり淡い色合いになった箇所もあり、雨漏りなどの影響もあってか煤けたタイルの艶は失われ、目地も黒くなっています。そう遠くないうちにリニューアルされるのでしょうか。
デザインが異なる「緑色のタイル」
御堂筋線との連絡通路の内、エスカレーターが3基並ぶ通路に見られるタイルはかなり新しいものです。こちらではマットな表面の緑色タイルが「縦向け」に張られているのが最大の特徴です。濃淡差も白に近いものが多く、他に比べて通路全体が明るく感じます。
四つ橋線方面へ向かうコンコース部分に張られている緑色のタイルは濃淡差が無いものが用いられていて、全体的にのっぺりとした印象です。こちらもタイルとしては古いものなのか一部張り替えられており、その際かなり明るい黄緑色のものが用いられているのでかなり露骨に「張り替え感」が出てしまっています。
緑色のタイル以外が用いられた箇所も…
こちらは御堂筋線方面の連絡通路ですが、向かって右側の壁面は「緑色タイル」と「石タイル」が交互に組み合わされた壁デザインが採用されています。詳細はわからないので「仮説想像」したいと思うのですが、東京の須田町通り的に「商店が入る」予定地だったのか、あるいは「将来延伸時に裏側にホームが用意されている」のか…ワクワクが止まりません。
1か所だけこのような金属焼付塗装のパネルで覆われた壁面があります。露骨に出っ張っているので、おそらく裏側になにかあったのでしょうか…?経緯が分からないのですが、かなり新しい壁なのは間違いありません。ちゃんと緑色が選ばれているところに大変好感が持てます。
そしてその先にある階段の突き当たりにはこのような大きい白色のパネル壁面が見られます。圧迫感軽減のため白が選ばれたのでしょうか。
四つ橋線方向に設置されたエレベーターもご紹介します。ガラス張りのエレベーターですが、その構造体となる柱も淡い緑色に塗装されており、ドアも黄緑色に塗られています。とにかく中央線エリアは徹底的に緑色です。
最後にホーム向かい側の壁面
中央線ホームは島式構造で、線路側の壁面は近年リニューアルを受けています。御堂筋線ホーム同様、艶消しシルバーのパネルにメタリックの継ぎ目という近代的なデザインですが、中央線ホームでは駅名板の周りのみ艶を消した黒色のパネル仕上げとなり、その中にベゼルのある駅名板が発行しているデザインとなっています。
まだまだ…続きます
中央線改札内、いかがでしたでしょうか?とにかく、緑色というのがお分かりいただけたかと思います。一見すると、一面緑色のタイルですが、よくみると多くのバリエーションに富んでいることがお分かりいただけたかと思います。
次回は四つ橋線改札内に着目したいと思います。お楽しみに。
前回の記事はこちら
その他
こちらの鉄道情報サイトに参加しています
よろしければ1日1回、クリックしていただけましたら幸いです。