1996年、103系1編成を全く新しい外観・内装にリニューアルして誕生した、JR西日本103系40N体質改善工事、そのプロトタイプ編成の車内デザインをご紹介します。
車内デザイン紹介
Photo Gallery
概要
たった数枚しか写真を撮っていなかったのが悔やまれますが、この4枚からも原形103系から如何に大掛かりな更新を受けたかがお分かりいただけるかと思います。
車内全体は白を基調とし、妻面はベージュ柄になりました。窓は上部のみ上昇式、下部大型工程のバスのような窓枠となり、座席はこの1編成のみ片持ち式を採用。ドアはガラス支持が変更されステンレスも磨かれ、天井は全体がパネルに覆われフラットになり、ラインデリアが設置されています。蛍光灯も丸形のカバーが備わりました。またこの編成のみドアエンジンが更新されています。荷棚も当時の223系に似たデザインとなっています。
その後、40N工事は簡略化が随時実施され、床は模様のないベージュに、天井は扇型ファンに、ドアエンジンは流用になり、次第に外観や窓枠の変更を伴わない30Nへ移行しました。最初の1編成は2013年の阪和線での廃車が編成単位で、その後残ったサハが環状線で活躍し続けていましたが、2017年に姿を消しています。JR西日本が実施した大胆なリニューアルの在り様とその衝撃は、今でも鮮明に記憶に残っています。
関連項目
その他
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