はじめに
関東鉄道常総線と言えば、2両編成の通勤型「電車」のような見た目の「気動車」が走っていることが最大の特徴で、ローカルなのか都会なのかなんとも言えない感覚に慣れるのが特徴ですが、この2両編成の歴史を築いたのが0形です。1982年から4本が製造されました。現在は原則として平日朝のみの運用となっているようです。今回はそんな少し懐かしい車両の、2025年夏時点の車内を詳しくご紹介したいと思います。
車内デザイン紹介
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まずは車内。薄紅色の壁面に、えんじ色のモケットというオーソドックスな構成で、戸袋窓もあり開放感があります。非常に国鉄形通勤電車感があるのは袖仕切りパイプや2段窓のせいでしょうか。壁面は化粧板部分と塗装されている部分が混在しています。特徴的なパーツも多いので詳しく見ていきましょう。





まずは座席周りを見てみます。とても国鉄通勤型らしい作りで、シンプルなパイプのスタンションタイプ袖仕切りに、バケット化されていないシートの構成です。特徴的な部分もあり、座席下の脚台のほとんどがベージュ色に塗装され、一部にバス用のヒーターが顔をのぞかせています。また、戸袋窓を見ると、車内側はあえて2段窓風のFIX窓になっていることもわかります。







怒涛の妻面コレクションです。連結側は点検蓋以外が化粧板仕上げ、運転台側は全体的に塗装仕上げとなっています。こちらも癖がつよく、側窓同様、戸袋窓ふくめて2段窓に統一されており、全体のコンセプトに筋が通っています。非常通報装置などは懐かしい形状をしていますが、令和に入ってから防犯カメラも設置されています。


2段窓の美学、下段上昇式が生き残っており、窓の端には開く際につまむロックがあります。カーテンは近年取り換えられたのか、非常にきれいな白色で、数か所にひっかけられる巻きあげ式です。



客用ドアまわりを見ると、急に近代的な印象が飛び込んでくるのは、ドア上に設置されたLED車内案内装置の影響でしょうか。間違いなく後年設置されたもので、すべてのドア上にあります。また同車の特徴として、出入口部の床がスロープになっており、黄色に着色された滑り止め加工が施され注意喚起がなされています。床面全体はやさしい茶色で統一されています。






最後に天井周りをチェックします。非冷房で登場した同車ですが、冷房化はなんとバス用クーラーで施工されたため、一部の荷棚のうえにクーラーユニットが鎮座しています。しかしそれ以外の部分は原形を留めており、換気口の下で首振りながら扇風機が回転する、丸みを帯びた美しい屋根板が広がります。またスピーカーも張り出したボックス型となっており、このあたりも国鉄車両を想起させます。
終わりに
現有編成数は2025年夏現在で2本と、乗車機会の少ない同車ですが、懐かしさと今どき感がミックスされたとても独特の乗車体験が得られる車両です。国鉄らしさが各パーツに見られるのも面白い点で、同様の車両がJRから淘汰された現在、この懐かしい通勤型の車内風景を、力強いディーゼル音とともにぜひ楽しんでみてください。
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