はじめに
久しぶりに今回は「今はもう見られない」特集です。令和も5年目になり、比較的最近引退した車内の割合も増えてきました。東西さまざまな車内を集めましたのでぜひお楽しみください。
今はもう見られない車内デザイン8選
大阪市営地下鉄30系
30系は万博輸送をはじめ昭和時代の大阪地下鉄を支えてきた名車です。ボディは無塗装で、アルミ・ステンレスの2種類がありました。車内は冷房改造をされた際に近代化されており、着席区分のある紫の座席、内側モケット張りの板型袖仕切りなどを装備していました。もう引退して10年近くが経とうとしています。
千葉ニュータウン鉄道9000形
1983年生まれで当時は2000形を名乗っていた車両です。側窓、袖仕切りなど、他の鉄道では見られない工夫が多々見られます。化粧板はクリーム色で、座席はオレンジとワインレッドの組み合わせで非常におしゃれです。天井もラインフローが通ったすっきりとしたデザインです。ドアもちゃんと化粧板仕上げで、とにかく全体的に完成度の高い通勤型という印象です。
伊賀鉄道860系
伊賀鉄道は元々近鉄伊賀線として運転されていたため、会社設立時には元近鉄860系が引き継がれました。2ドア、小型ボディの車両で、非常に長いロングシートが個性的です。袖仕切りも他の近鉄車両では見られないデザインでした。一方狭い車体ながら幅広貫通路なのも面白さです。冷房改造時に近鉄標準のカラーに変更され、最後を迎えました。
つくばエクスプレスTX-2000系
比較的新しく、現在も活躍している車両の過去の姿です。つくばエクスプレスは比較的長距離を運用するため、交直流対応のTX-2000系にはボックスシートが用意されていました。こちらは後期車ですが、初期車は座席にテーブルまで付いた非常に豪華なもので、旅路に彩りを添えてくれていましたが、周辺開発の進行で混雑が目立つようになり、すべてロングシートに改修されました。
JR四国113系
こちらはJR四国113系で、2019年まで活躍した車両です。もともと四国に113系はありませんでしたが、1999年にJR西日本から譲り受けた車両に体質改善工事を施して運行されていました。窓枠は2段窓でしたが座席はすべて展開クロスシートとなり、天井も蛍光灯カバーが設けられフラットになっています。手前に写っているパイプは中間車掌台で、同車の個性の一つでした。
JR東日本E231系
首都圏で現在も幅広く運行されているE231系。そのうち総武線に導入された車両には、混雑対策として6ドア車が導入されました。座席は折り畳み式で、ご覧の通り、畳んだ状態だとかなり広々とした印象です。車体中央には掴み棒が天井まで伸びており、立ち客の支えとして役割を果たしていました。現在はホームドア設置などの理由から全車廃車されています。
能勢電鉄1500系
元阪急2100系、能勢電鉄の近代化に貢献した1500系。そのうち、末端区間用の2両編成として改造された車両です。ご覧の写真は晩年の姿で、旧塗装が施され内装も木目の張り替えや荷棚の撤去などが行われています。種車が古い一方で2連化された時期が新しいため、幅広貫通路と板型袖仕切りの組み合わせが見られる貴重な車両でした。現在は5100系にバトンタッチされています。
JR東日本205系
山手線を引退した205系電車のうち、2段窓の量産先行車については京葉線へ転属しました。その後京葉線運行中に、写真のような青色のモケットに張り替えられました。モケット一つで大きく印象が変わるもので、西日本で活躍していた同系の印象にかなり近い雰囲気を醸しています。現在はデザインを大きく変え、富士急行線で活躍中です。
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