はじめに
第4回目となる「今はもう見られない車内デザイン」特集記事です。前回は半年以上前。久しぶりに8種類の今は見られない車内をコレクションしてみました。懐かしい思い出がよみがえる方がいるかもしれません。どうぞお楽しみください。
今はもう見られない車内デザイン８選
JR西日本 100系新幹線
今の新幹線とは趣の異なる、ベージュ系の落ち着いた車内が特徴的だった100系新幹線。非常に大きな窓も今の新幹線には見られない設備です。JR西日本の新幹線車両は２+２列に改装され、非常にゆったりとした乗り心地を楽しむことができました。妻面のドアと通路のズレが改装を物語っています。ドア上にはLED案内装置もあります。
ＪR東海 211系0番台
JR東海にはたった2編成のみの存在だった、国鉄時代に導入された0番台。晩年は関西本線で運行されていた同車は、セミクロスシート配列を採用しており、座席モケットもえんじ色のものでした。床のデザインなども異なっていましたが、令和4年に引退となりました。
Osaka Metro 100A系
ニュートラムの2代目車両、100A系。ステンレスボディの同車は、白色系の化粧板と薄茶色の床、紅色の座席モケットというデザインを採用しました。写真の座席モケットは晩年のデザインで、他線でも見られるブロックパターンの着席区分柄が採用され、優先座席は青いモケットになっています。
近鉄 22000系（未更新車）
現在は全車両がリニューアルされ、見納めとなった22000系未更新車の内装デザイン。アーバンライナーに引き続きグレー系でまとめられており、座席は四角い形状を初採用。妻面は号車表示に加えてLED式の車内案内装置が設置されました。照明は天井間接照明と窓上照明の組み合わせです。
山陽 3000系１次車
非常にユニークな造形の山陽3000系最初期車。座席モケットはピンク色のものに変更されていますが、ポールの袖仕切りや客用ドア、荷棚など他線で見られないような造形が多数見られます。窓も連続窓となっておらず、ドア間の印象が異なります。化粧板は薄茶色の模様が入っています。天井もシンプルにまとめられています。
都営地下鉄 10-000形８次車
都営新宿線で開業時から運行されていた10-000形。たびたび増備されその都度仕様変更が行われましたが、最後に増備された2編成については内外のデザインが非常に大きく変更されました。車内は紺色のバケットシートに板型の袖仕切り、ツートンの床、LED案内装置など、今見ても古さを感じないデザインが採用されました。しかし早々に廃車されることとなりました。
名鉄 7000系パノラマカー
言わずと知れた名車の車内。全体はグレー系でまとめられており、座席モケットは晩年他の一般車と同じものに張り替えられ、カーテンは青色系となっていました。貫通路の両開き扉に名鉄らしさを感じます。一部の車両は特急対応の仕様変更が行われましたが、こちらは変更を受けていない車両。車端部はロングシートとなっています。
東京メトロ 6000系初期B修車
今は全車両が引退となった、千代田線6000系。同車もB修と呼ばれる更新工事を受けましたが、こちらは初期に受けた車両で、袖仕切りが薄いベージュ色となっています。座席モケットは後年えんじ色に変更されています。ドア上は千鳥配置でLED案内装置が設置され、床は3段階の変化がある柄が施されました。
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