【番外】第2回 座席の袖仕切り検定【クイズ】

第2回座席の袖仕切り検定 クイズ

答え合わせ

それでは、12種類のマルーンを答え合わせしてみましょう。

阪急1300系 座席
阪急1300系

まずは本家阪急の最新鋭、1300系です。1000系とお答えの方も正解で良いと思います。特徴は大きな袖仕切りとスタンションポールを初採用したこと。一方で、大型化された結果、内外のモケット張りが見られなくなりました。樹脂素材がむき出しの意匠もこれまでの阪急にはなかった点かと思います。どんどん、増備が続いています。

神鉄6000系 座席
神鉄6000系

第2問は阪急9000系によく似ていますが、答えは神鉄6000系電車。阪急9000系と同時期に製造された車両で、ステンレスボディながら内装はさながら9000系。阪急に比べてドア間が短いため、中仕切りは1か所のみ。初めて内外にモケット張りが採用された形式でもあります。

能勢電鉄7200系 座席
能勢電鉄7200系

第3問は最新のスタイルの一つで、阪急からの譲渡車を改装した能勢電鉄7200系。基本構造は7000系らしさが残っていますが、この柄入り大型袖仕切りは大変印象に残ります。阪急とは異なり、中仕切りが無いのもポイント。ドア窓も拡大されていません。

北急9000形 座席
北急9000形

第4問は北大阪急行9000形の初期車です。初期車のみに見られる装備として、スタンションポールと座席の着席区分柄が挙げられます。地下鉄の30000系とほぼ同じボディなのに、内装だけ見れば本当にオリジナリティが高い車両です。

神戸市営7000系 座席
神戸市営7000系

第5問の答えは北神急行、改め神戸市営地下鉄北神線の7000系。元阪急系列だけあり、基本カラーは阪急そっくりなのですが、袖仕切りの外側が化粧板仕上げな点が阪急とは異なります。ちなみに現在女性専用車となっている中間増備車は、外側が阪急と同じモケット仕上げになりました。

阪急9000系 座席
阪急9000系

第6問は阪急本体より、9000系電車。ドア間の窓が2分割となったのが特徴で、座席は3+2+3人掛けの中仕切り付きになりました。片持ち式になったこともあり、袖仕切りの形状は従来車両に似ていながらもだいぶ変化しています。ドア横の手すりがないのも日立A-trainではお馴染みの仕様です。

北急8000形 座席
北急8000形

第7問の答えは、北大阪急行8000形のリニューアル車。内装が大きく変化し、阪急と同様、ドアが濃いマホガニーになり、床がオシャレなツートンカラーに。一方で今まで入っていた着席区分柄がなくなったのもポイント。鎧戸装備でしたが、カーテンに更新されています。

阪急3300系 座席
阪急3300系

これ、形式名まで当てられた方いますか?阪急3300系リフレッシュ車の初期に工事を受けた車両で、カーテンが下から持ち上げるタイプなのと、袖仕切り下部が化粧板仕上げになっているのが相違点です。この仕様は他に5300系後期リフレッシュ車にも見られますが、写真の天下茶屋には乗り入れることができません。

神鉄3000系 座席
神鉄3000系

あわ~いマホガニー柄と、緑色の浅いモケットは神戸電鉄の特徴です。この車両はウルトラマン3000系のうち、後期に製造された3編成でして、袖仕切りが北神急行同様、板状ながら外側が化粧板仕上げになっています。少数の製造を以て、2000系へと移行しました。

神鉄1350形 座席
神鉄1350形

第10問も、神戸電鉄です。こちらは最新のスタイルで、旧型車両1350形の車内リニューアル車。化粧板が6000系列同様、色の濃いものに変化し、床は北九にも似たグレー系へ。今回ご紹介した写真の中で、唯一2段窓なのも見逃せません。

能勢電鉄5100系 座席
能勢電鉄5100系

残すところあと2問。こちらのマホガニーじゃない化粧板を装備するのは、能勢電鉄5100系のうち、山間部の折り返し運用に就く2両編成でのみ見られるものです。ドア部も濃い化粧板になっていますが、木目が全く異なります。一方で床は阪急共通なんですよね。ドア横の広さも5000系列らしさです。

神鉄6500系 座席
神鉄6500系

最後にご紹介するのが、神戸電鉄6500系。最新鋭のステンレス車両で、袖仕切りがガラスを用いた大型タイプとなり、スタンションポールが備わりました。上でご紹介した1350形から見れば劇的な進化を遂げているのが分かります。モケット張りの大型袖仕切りというのも全国的に見てレアなアイテムです。

終わりに

阪急系列ばかり集めた第2回の袖仕切り検定、いかがだったでしょうか?

意外とそれぞれの会社に個性があるのは並べて初めて感じる点ではないでしょうか。それくらい、阪急系列にはとても格式の高いフィロソフィが存在しているのだと思います。阪急らしさの中にある相違点、お楽しみいただけたなら幸いです。

第3回も企画中です。どうぞお楽しみに。

 

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