いきなり本題
京阪本線には現在、5000系、6000系、7000系、7200系、8000系、9000系、10000系、3000系、13000系と、合計9形式のアルミ合金ボディ車が存在します。結構多いですね。
この中で、「宇治線」「交野線」という京阪二大支線へ入線歴のある車両が、どれだけいるでしょうか??ぜひ当ててみてください。
以下、前述の形式順に紐解いていきたいと思います。
5000系
支線への入線歴…あり!
有名な話ですが、第4編成が脱線事故に遭った際、車両のやりくりの都合で4両編成が宇治線に入線した履歴があります。これができるのは5000系の第1・第2編成のみ。先日ご紹介の通り、現在は運転台が撤去されていますが、当初は3+4両編成でした。
6000系
支線への入線歴…あり!
6000系の初期編成は、1500Vへの昇圧前だったことがあり、実は4両編成で登場しています。昇圧が実施されるまでのしばらくの間は普通運用中心で、支線でも運用されていた経緯があります。その後昇圧が実施され、7連、8連と増結されていきます。
7000系
支線への入線歴…あり!
7000系も、なぜか第3編成のみ4両編成で登場し、交野線や宇治線に入選していた経緯があります。理由が気になるところです。。。その後6両編成、7両編成と増結され、現在に至ります。他の編成は入線歴がありません。
7200系
支線への入線歴…あり!
こちらは「5両編成」での入線歴になります。元々7200系は登場時より、「8両編成だが組み替えて7両、5両にできる」ことを謳って登場しています。7003Fといい、京阪は支線に対して優遇の想いがどこかにあるのか…。
8000系
支線への入線歴…なし。
残念、8000系は最短6両編成での登場です。ただし6両編成で登場した車両も、先に製造されなぜか3000系に1両組み込まれていた中間車を取り戻して7両を組成して運行されました。現在はダブルデッカーを挟み8両編成ですね。
9000系
支線への入線歴…なし。
通勤にも使える特急型として登場し賛否両論?となった9000系。水色の帯がオシャレな同車は、登場当初から8両編成だった形式で、最近まで8両を貫いてきました。。。が、最近になってほとんどの編成が7両になってしまいました。支線にははいったことがありません。
10000系
支線への入線歴…あり!
…というか、最初から支線用に登場したという珍しい経緯の車両です。先のワンマン化を見越してなのか。最終的に一部仕様を変えながら6編成が製造され、支線の新たなヌシになる…かと思いきや、異なる2形式の中間車を組み込んだ7両編成が誕生しました。1形式に異なる2形式を編入する例って、相当稀では?
3000系
支線への入線歴…あり!
通常の運用では実績がありませんが、実は4両編成や5両編成に組み替えた臨時列車の実績があり、4両編成は交野線に入選した経緯があります。唯一通常営業列車ではないとはいえ、3000系もフレキシブルな可能性を秘めています。
13000系
支線への入線歴…あり!
入線歴どころか、10000系と同様、最初は支線用として誕生した形式に当たります。ワンマン運行のため、2600系の置き換えを急ぐためだったのでしょうか。ただ、車両としては本線運用にも対応しており、4両編成2本をつないで8連での運行も可能な設計となっています。本線用もどんどん増備され続けています。
アルミ車の支線入線歴、高っ!
いかがでしたでしょうか?
多くの大手私鉄では、4両編成など短い編成がローカル運用に就く支線というものは、往々にして本線から追いやられた車両が第2の人生を送るシーンが多いものですが、京阪はアルミ車のほとんどが入線歴あり、しかも新車として投入された経緯が多いということがわかりました。
ちなみに現在は、宇治線・交野線とも線内ワンマン運行のみのダイヤが定着しており、10000系と13000系の独壇場となっています。とはいえ、10000系の7両編成化の例もあり、次の新形式がまたしても4両編成で誕生してもおかしくないのが、趣味人的なおけいはんの面白さなのです。
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