【番外】車内デザインの記事を書く理由

私が車内記事を書く理由その他

はじめに

この度、当ウェブサイトにリンク集を設置しました。

リンク集には日ごろお世話になっているウェブサイト様をはじめ、参考にさせていただいたり、加えて非常に面白くて、あこがれの存在のウェブサイト様をご紹介しています。ぜひお立ち寄りください。なお、こちらから一方的にリンクさせていただいておりますので、問題がありましたらご連絡ください。

私が車内デザイン記事を書く理由

今日はちょっとだけ、自分の考えを書き記したいと思います。

ずっとブックマークにいるウェブサイトがある

私がウェブサイトを始めたのは2006年、それから2018年までは、鉄道車両サイトとして、内外を紹介するHTML手書きコンテンツでした。その後更新休止を経て、今のCMSを活用した車内デザインなど、デザインの資料性を意識したコンテンツへと変化しています。

そんな私のPCやスマートフォンに、もう15年以上ずっとブックマークされているウェブサイトがあります。

それが、「オンタイム」様。

オンタイム〜通勤・近郊電車の車内を探る「車内学」さいとです〜

当時より独創的なデザインで、車内は隅々まで非常に詳しく、またユニークな文章でご紹介されています。いつ見てもたくさんの資料があり、いつ読み返しても新鮮で、本当にずっと見続けてきました。

オンタイム様を通じて気づいたのが、「車内コンテンツは鮮度が痛まない」ことと、「今はもう見られない車両の資料がある」ことです。鉄道車内は日々進化、あるいは更新を続けており、逆に言えば、かつてのデザインを振り返るのは大変困難です。ただでさえ車内系の資料は雑誌や書籍も少なく、鉄道を構成するきわめて当たり前な存在であるにもかかわらず比較的ニッチな鉄道コンテンツであり、それこそ10年・20年前の車内を非常に詳細に記録されているオンタイム様のウェブサイトは、最強の資料性を感じました。どれだけ頑張っても、かつての車内デザインを、今取材することはできないのです。

車内系コンテンツを扱うにあたって

2019年、時代はSNS。個人の趣味ウェブサイトは衰退し、CMSを用いて速報性の高いウェブサイト様が生き残っている様相の中、自身のウェブ技術を残したいという思いと、ローカルに残ったデータたちを活かしたいという思いがあり、CMSを導入し、その際、「デザイン」を切り口にしたウェブサイトにリニューアルすることにしました。そして、まずは車内デザインをキーワードに更新を始めました。

ところが、実際に車内デザインを紹介されているウェブサイト様はオンタイム様をはじめ、それなりに存在します。完全に後発で、あまり新鮮味のないウェブサイトを今更創ることに意味があるのか、自問自答を繰り返してきました。今も時々不安になります。

プロのグラフィックデザイナーになって、悟ったこと

2009年に就職し、私はグラフィックデザイナーを経て、今はアートディレクターとして日頃は社会で戦っています。実際に職にして、悟ったことがあります。

「デザインは、見る人の好みで価値観が大きく左右される」

デザインという仕事は、一般的に何かゴールを決めます。たとえば、ある商品の売り上げを上げたり、宣伝したり、またプロダクトであれば、使いやすくなったり、音が静かになったり、いろいろです。

このゴールは無限でも広大でもなく、徹底的に絞り込んだものを設定するのが、デザイナーの仕事です。欲張って詰め込みすぎたデザインはメッセージ性に欠け、効果や結果につながらないものです。

これは鉄道デザイン、車内デザインについても同じです。通勤用途の車両と観光用途の車両では、コンセプトも方向性も、答えも全く異なります。両方を抑えようとすることもできますが、そこには矛盾や半端がどうしても生じてしまうのです。だから、ニーズやクライアントの要望に沿ったゴールをまず設定するのが、プロの仕事になります。

話は戻って、ブログやSNSの時代になり、ウェブサイトは「書き手の個性」が勝負の時代になりました。そんな時代下、他のウェブサイト様を見ていて、ふと思ったのが、「主観がデザイナーの想いや成果を否定している」ということです。

簡単に言うと、「私はこのデザイン、嫌い」「また同じようなデザイン」という表現。一言、好みじゃないという話。車内の場合は使い勝手が伴い、「狭い」「持ちにくい」「冷たい」といった感想もよく見受けられます。もちろん、これらは個人の感想であり、表現も自由ですからそれを否定するつもりは全くありません。

実際にデザインに携わってゴールを構築する仕事をする身として、コストであったり、優先順位であったりが条件でデザインが生まれている実態を目の当たりしたり、そんなデザインに携わっていく中で、そんな背景を知らないまま、主観でデザインを否定するブログ記事を見ることが、段々、辛いと感じるようになってきたのです。まさに、仕事の弊害です。

客観性に、こだわる

そこで、当ウェブサイトでは、できるだけ私個人の「主観を資料記事に盛り込まない」ことを強く意識し、それを個性としようと思いました。これが、他の車内系ウェブサイト様や鉄道情報ウェブサイト様との差別化、Style-Train Graphics-のコンセプトです。

どんな意見を持った方でも、どんな目的の方でも、実際に存在するデザインのビジュアルに触れることができる資料性と、そこでその方が欲しい情報だけが、不要な感情なく、スッと手に入るような、そんな存在にしたいと、そう考えながらウェブサイトを運営しています。

今、だいたい230近くの車内記事が当ウェブサイトにあります。短期間ですが、モチベーションでそれなりに書くことができました。これらの記事が願わくば、満遍なく閲覧していただけ、そしてちょっとの満足だけを持ち帰っていただける存在になれば良いなと、思っています。

出会いに感謝

以上のようなコンセプトでウェブサイト運営をリニューアルして、もうすぐ1年半が経ちますが、その間、Twitterを通じて、本当に興味深くて面白い記事を日々執筆されているすごい方々との出会いがあり、刺激や感動がありました。かかわってくださる方に感謝しかありません。

今回追加したリンク集にはそんな魅力が詰まっています。方向性や存在価値が異なるかもしれませんが、一緒に、鉄道趣味の魅力を発信・共有していきたいという思いです。

おかげさまでデイリーのPV数、ユーザー数もそれなりに増えました。いつも、Style-Train Graphics-をご覧いただき、本当に、ありがとうございます。

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