はじめに
ひさしぶりに、プチ特集です。
鉄道車両の車内には、消火器が設置されています。火災発生時の対策として、基本的には1両に最低1基ずつ設置されています。当たり前のような設備なのですが、日常で使わない(使わずに済む方がよい)設備なのであまり注目することもないかと思います。
今回のプチ特集では、京王線で活躍する9000系電車の消火器をピックアップしてみます。なお、当たり前の設備に対して、当たり前の注意喚起ですが、緊急の場合を除いて非常用設備には手を触れないようにしましょう。
設備を多方向から見てみる
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まずこちらが当該設備です。設置場所ですが、「車端部(列車内の進行方向どちらかの端)の壁面に直接ぶら下げるように設置されています。この設置位置などは車両によって少しずつ異なりますが、京王9000系の場合、直接このようにぶら下がっていました。
なお他社などでも消火器は多くの場合、車両の端部に設置されていることが多いです。ただこのように剥き出し設置はあまり見かけず、ケースに収まっているほうがよく見かけます。
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京王線でも最新鋭の車両では妻面の壁面に消火器ケースが埋め込まれており、蓋がされていました。こちらのほうが意匠性もよく、ぶつかったりして誤作動することもありませんが、緊急時のアプローチタイムが少し伸びてしまう(あまりに存在感がないと、慌てて見つからない可能性)恐れもあり、一長一短の印象です。
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多くの場合は、車内に設置場所を示すサインプレートやステッカーが設置されていますので、乗車された際に探してみてください。こちらは消火器の真下に設置されていたもの。灯台下暗しの逆バージョン対策…ですかね?
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消火器には1基ずつ、車両番号がシールで貼られて管理されています。また、点検証明といたずら防止を兼ねたものと思われる封印シールがブラケットと消火器をまたいで貼られています。
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そしてこちらがそのブラケット。複数個所で抱えるように消火器を固定し、下部も載せる形で落下を防いでいます。また悪戯を防止するためピンも抜けない構造になっているようです。
ちなみにこちらの消火器は、初田製作所のPEP-4V型消火器。車両用の製品のようで、振動等に強いようです。ABC粉末消火器と呼ばれるもので、薬剤によって高い消火能力を発揮します。時間は約15秒間、3~6m程度の距離に対して噴射できます。電池などと同じく使用期限というものがあり、本製品は10年となっています。
終わりに
あまり間近でじっくり見ることのない設備だと思いますので取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?細かい性能やブラケットの構造など、工夫の塊ですが、使われないままに終わるのが好ましいという存在。有事の際に迅速な対応ができるよう、電車に乗った時は消火器の場所、探してみてください。
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