座席の袖仕切りとは
通勤型電車のロングシートと呼ばれる長い座席。その端部には、ポールや板、ガラスなどで仕切りが設けられ、座っている人の方向を定める役割や倒れないための役割、立客との接触を避ける役割などを果たしています。この仕切りは「袖仕切り」と呼ばれています。
袖仕切りは用途や時代に応じて様々な変化を遂げている、まさに「流行を体現したデザイン」が一番目立つ箇所でもあります。
そこで今回は、「袖仕切り検定」と銘打ってクイズです。10種類の袖仕切りの画像をお見せします。いくつ分かるかチャレンジしてみてください!
- 1~3問正解:内装好き門下生
- 4~5問正解:内装鉄
- 6~8問正解:スーパー内装鉄
- 9~10問正解:内装マスター
…チープなネーミングしか浮かびませんでした。そろそろ本題へ行きましょう。答えは最下段から確認してくださいね。
袖仕切り検定Start!
第1問:オーソドックス過ぎて…
まずは超オーソドックスな通勤型の袖仕切りから。昭和末期によく見られた意匠性で、機能性は変わらないものの、装飾目的で少し化粧板が張られたもの。似たようなデザインは全国に多々ありますが、さてこの車両はどこの何系(形)車両でしょうか。
第2問:足元を照らす灯り
…とりあえず、ちょっとしか鉄道好きの方なら、事業者はわかるはず。この車両の場合、むしろ鉄道ファン以外の方のほうが知っている率が高いかもしれません。形式名が応えられる方はかなりのプロ。座席下にライトを埋め込んだ車両は、この事業者とOsaka Metroぐらいしか浮かびません。
第3問:よくある袖ですね
またまたオーソドックスな内装になりました。この形状の袖仕切りは、関東ではとにかくお馴染みですね。窓枠を見れば形式名が分かる方は多いと思いますが、その製造年次までわかる方ならわかる写真となっております。ヒントはこの事業者内では最古参の通勤型です。
第4問:博物館は好きですか?
こちらは現役の車両ではなく、とある博物館に収蔵されている車両の座席です。木製の袖、めっちゃかっこよくないですか?ほぼ黒に近い茶色が渋い!のに対して、JR九州の車両を連想させる真っ黄色の化粧板や巾木部分。なんだこの車両は!?
第5問:一点モノの存在でした
たった1編成のレアものだった車両の袖仕切りです。一見すると平成によく見られた、中ぐらいの袖仕切りと片持ち式の座席のペアです。落ち着いた配色の化粧板や、柄の入った床などが個性的です。誰でも知っているくらいポピュラーな車両の、レアな座席です。
第6問:足元奥の箱は一体?
さて今度はおしゃれな通勤型の座席袖。流行りの大型袖仕切りですが、先端部や接続部にゴム素材を張り付けてあるのが特徴的です。このタイプの袖仕切りは複数の形式で採用されていますが、この車両はどこを走る何系でしょうか?
第7問:一気にレベルアップします
「某私鉄のVVVFインバータ積んだアルミ車両じゃん!こんな写真で形式名までわかるわけないでしょ!」「いいえ、わかるんです。これもたった1本しか存在しない激レアさんです」「!?」「最大のヒントをお教えしましょう。VVVFインバータでもアルミボディでも、ありません」
第8問:エレガントで優美なあの私鉄…?
さて、マホガニーの壁、緑色のシックな座席、ミルクコーヒー色の床、そして窓を見ると日よけは袖仕切り。パッと浮かぶのはかの有名なあの鉄道ですが、何か違和感がありませんか?この違和感が分かる人は、十分「袖仕切り」を観察できている人だと思います。
第9問:とうとう、「たった1両」の存在レベルです
さぁ、レア度はいよいよ「たった1両のみの存在」レベルに到達です。壁のいたるところに貼られたステッカーや派手な座席モケットから事業者や路線はお分かりになると思いますが、前述の通り、この車両は「たった1両」しか存在しないのです。
第10問:ノーコメント
最後は漂白されたFRPで構成された座席のご紹介です。特にコメントはありません。関東の方ならとっても見慣れたカラースキームだと思います。さて、この車両は「何系」でしょうか?
解答時間終了です!
いかがでしたか?だんだん、レア度が高まっていくような構成で10問ご紹介しました。比較的難易度は「高め」に設定したつもりです。
それでは、答え合わせをしてみましょう。