【吊革が語るデザインの話1】デザインの解は1つじゃない

吊革が語るデザインの話 その他

はじめに

当ウェブサイトの管理者は、アートディレクター・グラフィックデザイナーとして社会で働いています。鉄道とは無縁の業界に属してはいますが、アートディレクターという立場はデザインの監督業のようなものなので、死ぬほど頭をフル回転させて絵に起こし、クライアントの要望に応え、世の中に影響を少しでも与えるような、そんな仕事をしています。

そんなデザイナー目線で、鉄道や車内を例に挙げながら、デザインについてできるだけ客観的な目線で、わかりやすくお話をしていきたいと思います。数回にわたり連載したいと思っています。

ご注意

このシリーズは論文でもなければ講義でもなく、いちデザイナーが、できるだけわかりやすくデザインについてお話しすることを目指しています。文中に出てくる意見は主観的なものもあります。また、出典元などを明示しない話や憶測も多々あると思いますが、予めご了承ください。(そういったものはできるだけ、「~と思われる、~と推測される」という記述をしたいと思っています。

あくまで、一人のデザイナーが考える、デザインのこととしてお読みいただければ幸いです。あと、致命的に文章を書くのが下手なので、読みにくいかもしれませんが何卒ご容赦ください。

本題

吊革は、デザインについて色々なことを語ってくれます。

デザインの解は1つじゃない

丸形の吊革
三角形の吊革

吊革と言われたとき、皆さんはどのような形を想像しますか?

日本における吊革の多くは、上の写真に挙げた2種類に分かれると思います。一つが「レール方向を(輪が)向いた丸形」、もう一つが「枕木方向を向いた三角形」です。そして、見渡してみると、各社・各形式それぞれが大抵どちらかを採用しています。1社で複数の形状を採用していたり、同じ車両で複数の形状を採用していることもあります。

さて、吊革は「安全設備」です。吊革の存在意義、目的は、立客が身体を安定した状態で支えるために掴むものです。よほどの変わり種でない限り、吊革の目的はどのような形状でも揺るがないと思います。

つまり、デザインというプロセスで見れば、すで吊革には「目的に対する2つの答え」が存在しています。安全設備としてつかめる輪っかを作りなさいという課題に対し、ある人はレール方向の丸形、別の人は枕木方向を向いた三角形を生み出したということです。

デザインは、決して答えが一つに定まることのないものであります。このことを今日はお伝えしたくて記事を書きました。課題に対して様々な要件と、それに対するソリューションを見出し、かつ作り手の個性やセンスが加味されて、デザインは生まれてきます。同じ目的、同じ考えであっても、デザイナーが違えば全く違う2つ、しかもどちらも正解なデザインが生まれてくるのです。

デザインって、面白いと思いませんか?

おまけ

丸形、枕木方向の吊革

京王線でこんな吊革を見つけました。なんと、丸形なのに枕木方向を向いています。一体どのような意図があってこの形状が採用されたのか?

次回は、デザインの「目的」「目標」について、引き続き吊革に語ってもらおうと思います。

ちなみに

デザインという単語、これは名詞でしょうか?それとも動詞でしょうか?

デザイナーの感覚で申し上げると、世間の方々は名詞として使っていることが多いように感じますね。絵柄や形状、表現などに対してデザインと呼んでいる感じです。

私はどちらかといえば、デザインはそのプロセス、工程のことを指すものだと考えていることが多いです。実際にデザインすることを仕事にしているからでしょうか。

どちらが正しい、間違っているなどは無いハナシですが、こうやって活字に起こすとちょっとややこしいですね。。。

 

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