京阪電車のラッシュ対策用に、5ドア仕様で1970年に登場し、3ドアと切り替えられる昇降座席を備えた京阪5000系車両の車内デザインをご紹介します。












京阪三つ五郎としても知られる、3ドア・5ドア切り替え機能を有した車両で、今でもラッシュ時には座席をドアの上部へ格納してその威力を発揮しています。中間2か所のラッシュ用ドアを挟むため、座席は数人ずつ区切られた形状となっており、ラッシュ用ドア部分のモケット下にはヒーターが存在せず少し寒い椅子になっています。内装は更新工事を受け、当時の9000系電車などと同等のアコモデーションに変更されました。ドア上のLED案内装置は一度交換されています。また、ドア部分には京阪伝統、跳ね上げ式の吊革が設置されています。ホームドア対策のあおりを受けて残念ながら優先的に廃車が進んでおり、その姿を急速に減らしつつあります。